温泉日記 VOL.8
昨年の秋ごろに行った温泉なんですが 書き始めたものの やたらと 長い文章になってきて 書いてる途中で飽きてしまった日記(苦笑)
パソコン整理していたら 見つけたので なんとか当時の気持ちを思い出し 完成させました。
温泉の感想なんで まー あまり 季節感もないと思われるので 日記本文の日付の前後は許してくださいませね(笑)
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vol.7の日記以降も 何件か 温泉に足を伸ばしておりますが どうも 日記を書く気がおきませんでした。
だってねぇ 自分が いまいちだなぁ~と思う温泉を御紹介しても 話が 暗くなるばっかりで なんだか 楽しくないものねぇ。
そこで これから 書かせていただく温泉ですが 書かずにはいられない 久しぶりのミラクルヒットな温泉でございます。
行った温泉 花巻南温泉郷/鉛温泉『藤三旅館』http://www.ginga.or.jp/~namari-onsen/index.htmlもちろん 毎度の事ながら 日帰り温泉でございます。
ここの温泉 じゃらんの温泉ランキングや よくコンビニなんかで売られている 東北の温泉特集なんかで 必ず御登場する温泉で 非常に 評判がいい温泉なのでございます。
非常に 評判がいいと噂される温泉にも関わらず わたくし 何故に 今まで 行かなかったって??
ここは 敢えて言わせていただくと
一つ。
※一押しと言われる 湯船が 露天ではなく 内風呂という事。(大方の温泉好きの方 同様 私も 露天風呂好き)
一つ
※ガイドブックに載っている 一押しと言われる内風呂の写真が 暗くて古いと言う事。
一つ
※極め付けは 混浴だと言う事。
以上3点が 私の心にブレーキをかけていた訳なのですが 転勤族の我が家の旦那さん 岩手も気づけば 3年目。
いつまで この温泉天国を満喫できるか 微妙な時期に突入し 行けるトコには 行っときましょうと チャレンジしてみる事にした訳でありまする。(とは言っても うちの旦那様、東京営業所に10年以上勤めてから こちらに 転勤したくらいなもんなので 来年我が家が 転勤すると 決まっているって訳じゃーございません。)
さて カーナビ君を頼りに 順調に 宿に到着したものの 宿の車の出入り口の看板を 見ると『←自炊部 旅館部→』 と旅館の入り口の道が二手に分かれている。
温泉に行くには どっちへ 行けばいいものか。。。。
とりあえず『←自炊部』へと車を向けてみる。
物凄い斜度の坂道を下り 降りた先が駐車場。
宿を見上げると
がーーーーーーーーん。
おっそろしく古い。。。。。ショック。。。。。。
例えて言うなら 田舎の放置してある廃校の様な雰囲気。風情があるとか そういう レベルの雰囲気じゃない。寂れている。。。
ううううう このまま 帰った方がよかろうか?
いやいや これは 何かの間違いだろう。もしも この外観イメージのままの温泉ならば あそこまで 温泉雑誌での評価は良くないはずだ。。。
温泉は 旅館部で。。。。きっと そっちは 素敵な雰囲気に違いない。。。。
再度 坂道を登り 分かれ道を『→旅館部』方向へ
坂を下りきると 旅館正面玄関へ。
おおおおっ これは 素敵!!!
例えて言うなら 千と千尋の神隠しの湯屋の様な そんな出で立ち。いや あそこまで 煌びやかな雰囲気ではないけれど 栄えていた 当時はきっと あんな旅館だったのであろう。
ちなみに 余談ですが 【千と千尋の神隠し】に出てくる 湯屋は 具体的ここの旅館を モデルにしたと言うものは存在しないそうです。
東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」子宝湯さんhttp://www.tatemonoen.jp/special/pastdetail.html#11や 湯原温泉 元禄旅籠さん http://www.aburaya.org/shokutoukan.htm 道後温泉本館さん http://www.city.matsuyama.ehime.jp/dogojimu/tanken/gaikan/index.html 信州長野にある渋温泉金具屋さん http://www.kanaguya.com/kenchiku.htmlを 総合的に参考にして作り上げられたのが 千と千尋の湯屋と 言われているようです。
歴史のある旅館と言うのは 大概 平屋造りの重厚な雰囲気。
こんな 昔の建物で 背の高い~のを見たのは お寺の塔もしくは お城 以来で 旅館で こんな雰囲気 初かも。
初ものと言うのは なんだか 胸ときめく。人生長く生きていると 悲しいかな 【初めて】と言うものに次第に 出会わなくなるものである。
どんなもんだろ?わくわくして 旅館部へと足を踏み入れる。
玄関に入ると 半纏姿の 若い若い番頭さん。
おおよそ この旅館のイメージに似つかわしくない浅黒い顔 ロン毛のイケ面君で 手首には ちらりと ブレスレット。
おおおおおお 何故に あなたは こんなところで 働かれていらっしゃる?渋谷のセンター街あたりの店で 怪しげなTシャツでも売ってそうな 雰囲気なのに こういう老舗旅館で 番頭さん。なんだか 違和感あるなぁ~と顔には出さず 怪訝に思っていたら 若者くん よくみりゃ ちょっとイケ面君。
わたくし 手のひら返したように 気をよくしながら スリッパを履いていると 番頭くん 私たちに お風呂の場所を説明し始めた。
口調が実に 丁寧でやさしい。予想外の 若者番頭くんの丁寧な態度に 更に ココロ軟化させ
「いやぁ~ 若者が 都会に憧れ出て行ってしまうのではなく 地元の歴史を守る旅館にお勤めだなんて 素敵じゃないの~」と オバちゃんゴコロ全開で 心密かに ほくそ笑む。
日帰り温泉を渡り歩いていると いろんな番頭さんに出くわす。 泊り客には 丁寧だけれど 日帰り温泉客には 適当なあしらいと言う 番頭さん 結構多い。
「ここの温泉いいかもっ」
ここで 藤三旅館 高感度一気に UP!
さて 3年に渡り 日帰り温泉巡ってきた経験により まずは 後悔のないよう 旅館一押しのお風呂の 混浴立ち風呂「白猿の湯」へと足を運ぶ事にする。
とりあえず 覚悟の混浴と言う事で
①タオル巻き入浴が可能かどうか
②脱衣所は男女別かどうか
③私が 入っても 問題がない雰囲気かどうか
の下見をしてもらうため まず 旦那さんを覗きに行ってもらおうと お風呂の入り口に立つと 入り口の扉の横に 『只今 女性専用時間』の立て看板発見!!
「おおおっ な・なんと ラッキー!!いやったぁ!!」
わたくし達 なんと いいタイミングの時間に訪れたのでしょう!!
看板によると 今から 40分後には 混浴へと戻るらしく 私が入浴している間 旦那さんには 旅館第二のお勧め 新築できたてほやほや露天風呂へ入ってもらい 40分後に お風呂をチェンジし 藤三旅館さんの温泉 巡りをする事が出来るではないかっ。効率いい~っ!!
ささささっ それでは レディーファーストという事で まずは わたくしから 心おきなく 評判のいい温泉のお風呂に入らせていただく事にいたしましょう。
お風呂の 引き戸をカラカラと 引き 暖簾をくぐると
「おおおおおっ~!!!!!!!」
自分が考えていたものとは 全く違う 予想外の景色にまず 驚く。
目の前に 湯船があるものと 足を踏み入れたのに 湯船は 私のいる 引き戸の位置から おおよそ 3m以上は下の 低い位置に どーーーーーんと構えてあった。
「低っ!!!下かよっ!?←タカアンドトシ出現以来 今や すっかり古く感じられる 三村突っ込み」
天井は 旅館に着いた時に 驚いた建物の高さ分すべてが 吹き抜けになっていて 地下に位置する湯船から 測ると いったい 何メートル位 あるのだろう?
「うわぁ~っ 高――――――――――いっ!!」
ひゃー なんだか 荘厳。しかも 古めかしいっ! そして この 古めかしさが また また 素敵!!
はやる気持ちを押さえ 即行 脱衣所(と言っても つい立のみの簡易脱衣所で 混浴だとしたら どう考えても 人様の目線が気になり 着替える勇気は起きない作り)で洋服を脱ぎ いざ 湯船へ!!
藤三旅館さんご自慢の【白猿の湯】は 天然岩をくり抜いた温泉としては 日本一の深さらしい。
平均1.25mの深さがあるらしいので 私が 乳頭温泉で犯した様な失態などをやらかした日にゃあ 怪我でもしかねない。慎重に 湯船を覗き込み足場となる 階段を探し そろりそろりと 湯船に浸かる。
「おおおおおお す・凄い~ 深い~っ」
身長 156cmの小柄な私が 直立不動の状態で顔を正面に向け湯船に入ると 顎がすっぽりお湯で隠れるぐらいの深さがある。
「楽しい~っ!!」
かつて 私 何箇所かの立ち湯温泉に浸かった事があったけれど ここまで 水深が深い温泉は初めてである。 今まで私が浸かった 立ち湯温泉は 立った状態で私の胸くらいの水深しかなかった。
中途半端な水深の温泉に浸かると どうも 気持ちが落ち着きがなくなる。肩だけ冷えて 寛げもしない。
「これが 立ち湯ね。ふぅーーーーーん」
一応 確認だけして 30秒くらい湯船に浸かると 普通の深さの湯船に移り腰を落ち着ける。
「立ち湯温泉 ふぅーーーーーーん」今までは そんな感じの感想であった。
んが しかし!この藤三旅館さんの白猿の湯ってば 凄いっ!楽しいわー!!
子供が溺れるから 危険。とか なんか 今の世の中 たぶん当たり前な事を 一切気にしていない感じの 潔い思い切りの深さが ああ~ 心地よい。
昭和の初期に建てられたと言う 藤三旅館さん、当時の日本人の平均身長は 決して今より高かった訳ではないだろうに。
湯船の中を お湯を掻き分け 歩いてみると お湯の深さは 私が入ってきた入り口の所が どうやら一番深かったようだ。 浅いところだと 胸ぐらいの高さまでしか 水深がない所もある。
なるほど きっと むかぁ~し 昔は 深いところは 男性がはいり、浅い所に 女性が入っていたのではないだろうか。ぼんやり ココロを昭和の初期にタイムトリップさせ 楽しげに湯船に浸かる 当時の お風呂場を想像する。
「ああ~ なんだか ココロ癒される~。」
ゆらゆらと 寛ぎ ぼやーっとしていると お婆ちゃんと おば様の話し声が耳に入ってくる。
ちょっと 話し声に耳を傾けていると どうやら お婆ちゃん 湯治治療の為 この旅館の自炊部の方に 一ヶ月くらい一人で滞在しているらしい。
多分 一日限りの滞在の観光客であろう おば様が
「一ヶ月も一人で滞在なんて 寂しくないんですか?」
横で聞きながら
「な・なーーーんて 失礼極まりない 心無い質問でしょう。。。」
お見かけするところ 70歳後半であろう雰囲気のお婆ちゃん。お一人で 湯治治療に来られている。きっと ご事情もおありであろうに。。。。なんて 質問。。。
ちょっと悲しい気持ちで 会話を聞いていると、お婆ちゃん
「こうしてね ここにいると 見ず知らずの 色んな所からいらっしゃった 若い方達と お話することができるから とっても楽しいんですよ~ 寂しいなんて思った事 一度もないんですよ~」と ニコニコニコ。
うふふふ。お婆ちゃん いい人だ。
またまた 心癒され ゆらゆらゆら。
湯船から上がり 旦那さんと交代で 旅館第二のお勧め 新築できたてほやほや露天風呂【桂の湯】へ
こちらは また 白猿の湯とは 違った風情。
最新の綺麗な水周り施設を持った 露天風呂。
ゆっくりと髪と体を洗い 露天風呂の真下にある川のせせらぎと 鳥の鳴き声に耳を傾ける。
ぼやーーーーーーーっ と何にも考えず ゆらゆらゆら。
いやーーーーーーーー。藤三旅館さん 行って良かった温泉でございました。ガイドブックの好評価なるほど納得の温泉でございました。
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