インターネットのレシピを机のうえに置き 作業開始。材料を計りに乗せ、粉をふるい、メレンゲを作る。
うーむ。かなり 楽しい。
メレンゲの角もしっかりと立ち ここまでの経過 かなり 上出来。
しょっぱなに 多少 ゴタゴタはしたが、今となっちゃあ 遠い思い出。
可愛らしくてお洒落なケーキを持った 【素敵なわたし~】に着実に 近づいている気がする。
『コツのいらないてんぷら粉』をケーキに使おうとする人間がいるなんて ふっ。鼻で 笑っちゃうわね。
そうだ。作業中の写真を作って ネットに載せよう。
素敵な手作りケーキの写真とレシピなんか載せちゃったら、「あら、ささちゃんってば以外に家庭的なのね~」なんつって 私の株も 上昇しちゃうかもしれない~。
野望が 頭の中をめらめらと駆け巡る。
バターをぬりパラフィン紙をひいた型にさっくりと切るように混ぜた生地を流し込み、中央を窪ませ 予熱で温めたオーブンにタネを入れた ケーキ型を投入。
後は 約1時間 待つだけである。
ちょっと!ケーキ作りって簡単ね!みなさんも やってみたら如何?
オーブンの窓から覗き込むと生地はどんどん 膨らんできた。
いやあ。我ながら 素晴らしい。ホームページに ささちゃんのお菓子作りコーナーでも 作っちゃおうかしらぁ。
野望は更に更に大きく 膨らむ。
今後の参考までにと プリントアウトした ホームページのレシピをもう一度覗き込む。
レイアウトは~。。。。などど 何気なく見ていたら、
はっ!!!! ここに 卵が 2個って書いてありません??2個???ちょ ちょっと待ってよーーーーー。卵なんて 1個しか入れてない。。。。。。。
マジっすか いったいなんで 卵の個数を見間違ったのよ?っつうか 卵の個数なんか 確認した覚えがまるで ないんですけど。。。(大汗)
あーーーーーーヤバイ。。。。。。 ケーキ作りにおいての卵の役割ってなんなんだろう??今から 作り直した方がいいんだろうか?
でも 何度も 何度も オーブンを覗き込み ムクムクと膨れてきた 私のケーキちゃんに かなりの愛情が湧いてしまった。今から 作り直すを言う事は あのケーキちゃんを捨てると言う事だ。
うーーーーーむ 非常に悩む。悩むが ケーキちゃんをオーブンから取出し 捨てるなんて かわいそう過ぎる。忍びない。ああ 忍びない。
ケーキちゃんが焼けるのを待ち 更にもう一個作るには 時間が全く足りない。旦那さんは あと1時間半くらいで帰ってきそうだ。
しばし 悩む。悩んだ末、決意を 固める。
このまま 行く事にしよう。
ケーキちゃんは 途中までのムクムクからの 伸びは あまり 見せなかった。卵1個分が きっと 影響したんだろう。結局 ほぼ ケーキ型の高さ位で膨らみは 納まってしまった。
オーブンから 取出し ケーキ型についた破片を食べてみたら 予測よりは固くない。これなら 上出来とは 言い難いけど なんとか 食べられそうだ。
まあ色々 バタバタトラブルはあったが それもこれも またまた遠い思い出。
さ、さ、さ 飾りつけ。粉砂糖をふって チョコレートの誕生日プレート 細長い ロウソク。
ちょっとシンプルに あっさりとまとめる予定。
まずは 誕生日プレートにとりかかろう。
文字を書く絞りだすチューブの白いチョコを溶かさねば~。
ハサミで チューブの先をちょん と切る。
で? どうやって 溶かすんだっけ?
チョコレートチューブの説明書を見る。
がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
チューブをぬるめのお湯に浸けて溶かすですとっ!?
既に 先っぽを 切っちゃったじゃないのっ (冷や汗たらり。)って事は 既に もう お湯に浸ける事は 不可能よねっ??
あー どうしよう ってか どうしようもないわね。
手で チューブの先を持ってお湯が入らない様に溶かすっきゃないわ。
ぬるめのお湯を 沸かしチューブを浸けてみる。
なかなか溶けない。
仕方ない。火加減を少し強める。
アチチチチチっ~。
なまら 熱いじゃないの。
ぐっと我慢で 数秒間。なんとか チューブの尻尾の方のチョコレートが少し溶けたようだ。
本当は もう少し溶かしたいところだが これ以上我慢していては 先に私の 指先が溶け落ちそうだ。
ってか、熱くて我慢ならんのよっーーーーーーーーーーー!!
非常に 残念だが お湯から チューブを引き上げる。
さささ、 プレートに文字を書きましょう~。これからが デザインの肝だわっ
プレートには なんて 書こうか?やはり【HAPPY BIRTHDAY OSAMUくん】とか かしらぁ~?
素敵なレタリングの文字を頭の中で想像しにやける。筆記体で書こうかしら??ちょっと 文字の端をくるんと させてみたりして~。
試しに お皿に 【HA】の文字でも
絞って。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
絞っ 絞ってぇーーーーーーーー。。。。。。。。。。
絞れない~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
どうやら チョコレートチューブは 尻尾だけ溶けて 肝心の絞りだし口の部分は 手で持っていたため全く 溶けてないようである。
うーーーむ。完全にヤバい。この状態で 文字を書くのは 略無理であろう。でもプレートがなけりゃ いまいち 私の手作りなのよーーーーって言う アピールが足りない。
苦し紛れに 尻尾から 絞り口までを 揉みほぐしてみると 多少 絞り口が柔らかくなってきた!!
やった!!!よしっ これならなんとかいけるぞ!! もう一度 試しに 【HA】に挑戦。。。。。。
んが チューブからは 力いっぱい 押しても とぎれとぎれにしか チョコレートは流れ出てこない。
き 厳しい。。。。。(大汗)
一文字書くのもやっと。このスタイルで書かなければ ならないとなると かなーーーーりデカイ字になってしまうようだ。【HAPPY BIRTHDAY OSAMUくん】なーーーんて 書こうもんなら 30cmの長さのチョコレートプレートは必要な気がする。
そんなプレート 世の中に 存在してはいけない。 ダサイ。ダサすぎるもの。
しかたない 台詞を変更だ 小さいプレートにこのデカイ文字を収めなければならないとすると頑張っても 5文字くらいしか 入らない。5文字なら【おめでとう】か?漠然としすぎているよなぁ。【合格】おめでとうなんだか、【全快】おめでとうなんだか 【誕生日おめでとう】なんだか よく分からんじゃないの。
悩んだ末 プレートには【おさむくんへ】と入れる事にした。
なんとか 力いっぱいに チョコレート絞りだし プレートが 完成した。
うーむ。。。。このうえなく 下手くそである。しかも 下手くそなうえにとても頭が悪そうな文字である。
なんだか 悲しくなってきた。
でも 粉砂糖をふって ロウソクを立てれば ちょっとは かわいくなるのかもっ→楽観的。
粉砂糖 を サワサワと振る。
更に ロウソクを立てる。
いやぁ。 なんか まぁ最初の野望とは えらい違いの完成品。
お洒落とは 言い難いが なかなか 味があっていいかも。
ちょっとした ハプニングもあったけど どうにかこうにか 完成しちゃったわ。
完成させた 達成感に多少の 満足を得、にやけつつ ケーキをうっとりと眺めていたら。。。。。。
ぎゃああああああああああああああああああああああああ~~~~~
すべてのロウソクが 外に向かって 根元から 90度に倒れてしまった!!
なによ?これ? 【太陽さん】みたいになっちゃってるわ~。
大慌てでよくよく 覗き込んだら ケーキが まだ 熱かったらしく ロウソクの根元が 溶けちゃったみたい~っ
ひゃああああああああ。急いで すべてのロウソクを抜かなくちゃああああ。
ケーキは 穴ボコだらけになってしまった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
惨事の後 約30分後。旦那さんから電話。
「仕事終わったよ~今から帰るね~。」
部屋を真っ暗にし(意味、解るわね。)少し 短くなったロウソクに火を灯し
私 「おさむくん、おめでとう~っ」
ケーキを食べる時
「あ。穴のトコはもしかしたらロウソクが溶けてるかもしれないかねっ!!、気をつけた方がいいよ~」
まるで ロウソクを灯したケーキが すべて そうであるかのごとく 語る私。
旦那さん 「あっ!!ホントだぁ~ こっちにも あったよー あれ?こっちにもロウソク入ってたよー!!」
まるで 宝探しのようである。
旦那様 ごめんなさい。ロウソクを見つけたからって 幸せになる訳じゃないのよ。どっちかっつうと 体に悪いはず。。。。(大汗)そんなに 明るく楽しそうにされると心が痛い。。。。。
「美味しいよー」と言って ニコニコ ケーキを食べてくれる 旦那さんを見ていると 更に更に 心が痛くなってしまった。
うううううう。こんなはずじゃなかったんだけど。。。。。 はぁ~ 情けない。。。。。(泣)
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